カリブ海にて考え中 Thinking something in Caribbean

豪華客船で起こる色々な事。

第9回 豪華客船大変な事

 

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前回の続きです。、、


豪華客船で働くと旅行も出来て、外人の友人や、恋人が出来て、お金も貯まってバラ色の人生が待っている。

 

という訳ではない。

自分はネガティヴな方だと思うので、豪華客船に乗る際、楽しい事より、どんな辛い事が待っているんだろう。
という事を出来うる限り想定して乗ったつもりだった。
しかし1stコントラクトは僕の想像を遥かに超える大変さが待っていた。


英語

前回も書いたが乗船時、僕は英語力が中学生以下だったので本当に苦労した。
相手の言ってる事が理解できないと、当たり前だが満足させる事は出来ない。


また海外で働く上で自己主張をしていかないと、どんどん自分の不利な状況に追いやられてしまう。
謙虚を美徳とする日本人と違い、船では自分がどれだけ売り上げを上げて貢献してるか等、マネージャーと交渉していきながら、自分で自分の働きやすい環境を作っていかないといけない。
そんな時に英語が出来ないと、理不尽な事を言われても言い返せないし、自己アピールも出来ない。


また船で働く上でセーフティーに関する事は必須で、定期的にテストがある。
緊急時にゲストをどうガイダンスするか。医療関係の緊急ダイヤルが何番で、火事関係なら何番とかこういった事を記憶しなければならない。
当たり前だがこういったテストは英語で行われるので、最悪そのテストをパス出来ないと、船を降ろされる事もある。


文化の違い

先も触れたように日本で評価される人と、船(外国)で評価される人というのは少し違うんじゃないかな。と個人的に思っている。

日本には
行間を読む。
だとか
空気を読む。
という言葉があるように
つまり受信、受けて側の能力が高い事を前提にした文化、言語であって、基本受信能力が高い人が評価される社会。

 

それと違い、外国、特にアメリカは自信社会。
喋っている時も視線を外すと自信が無いとみなされるし、プレゼン等も紙を見ながらスラスラ喋るよりも、多少つまったり、つたない単語でもいいから相手の目を見て喋った方が効果がある。

 

スパの2大勢力といえばフィリピーナと南アフリカンなのだが、彼らは常にゲストを取り合っている。完全歩合制なのでゲストがいない=給料ゼロ。なので彼女達も必死だ。

 

 

 

閉塞感、人間関係

船で生活していると、自分の事を誰も知らない環境に身を置きたいという衝動に時々駆られる。

 

僕自身、1人暮らしも長く孤独に対する耐性は強い方だと思っている。
だから一人でいるのは全然苦痛じゃないが、
あいついつも一人だな。
と周りから思われるのは別問題で、変な同情をかって結構面倒くさい。

 

普段陸で生活していると人はいくつかのコミュニティを持って生きていると思う。
仕事のコミュニティ、趣味、学生時代からのコミュニティ等々。
ただ船で生活していると、船のコミュニティしかないのでそれが時々嫌に感じる事がある。

 

嫌な上司や同僚とも、同じ一つ屋根の下で過ごす事になるので、プライベートタイムも完全にプライベートタイムとは言えない。
食堂に行ったら会いたくない人に会ったりする事があったりするので、どう気分転換、ストレス解消するかというのは重要だ。

 

 


豪華客船で働く上でのデメリット書き連ねてみましたが、総合的に見るとやっぱり楽しいが勝ると思います。
でなけりゃすぐ降りる人もいる中、伊達に4回も乗って無いですからね!